二足亭三文の「らくご者(モノ)の日常 -優勝!優勝!優勝!-」

屈辱生活二十五年、カープファンだった事がこれほど嬉しかったことはない。クーッ!泣ける!と言うような今日この頃如何お過ごしでしょうか?


リーグ優勝は大変嬉しいのですが、人間なんていい加減なものですな。去年までは何とか三位までに入って、クライマックスシリーズで大逆転して日本シリーズで優勝だ!と願っていたのが、今年は、もしCS(クライマックスシリーズ)でひっくり返されたらどうしようか。だいだい、なんでCS何かあるんだよ!あんなのがあるからリーグ優勝の価値が下がるんだよ!と思っています。

いやいや、大丈夫ですよ。勿論、二位以下をぶっちぎりで優勝したカープですから、間違いなく、CSも無敗で日本シリーズへと突入してくれる事でしょう。きっと、多分、もしかして、ちょっと覚悟はしておけ(by さだまさし)


しかし、今年のカープは神ってましたね。誰かが頭抜けているというよりは、投手も打者も、日替わりで、みんなが頑張っていましたね。

金の力で選手を引っこ抜くどこかの球団とは大違いだ!これがニッポンの野球だ!シンゴジラを観ろ!これがニッポンの底力だ!と私は言いたい!というか、もう言ってるし。


今、カープファンの問題は、優勝後にちょっと間が空きすぎることでしょうか。二位以下はCSの可能性があるので、それなりに楽しめますが、ぶっちぎりで、超ぶっちぎりで、空前絶後のぶっちぎりで優勝したカープファンは、ペナントレースについては楽しみが半減しております。せいぜい、ジョンソン、野村の最多勝と新井の打点王に菊池の最多安打賞。鈴木のリーディングヒッター獲得。とかの個人の賞レースか、球団の新記録とかぐらいしか楽しみがありません。

とりあえず、CSが始まるまでは今年の栄光の軌跡を反芻しながら毎日祝杯をあげる日々を送りたいと思います。その場合は肝臓大丈夫か?

記憶の反芻と言えばカープの初優勝は今から四十一年前。私がまだ紅顔の美少年だった頃。(遠い目)そう、年もシンジ君と一緒の十五歳の時でした。(コラコラ!誰だ、冷静に今の年齢を計算している奴は。)授業中にラジオを聴きながらカープの優勝の瞬間を待っていたものです。

山本浩二、衣笠、水谷、外木場、池谷、シェーンにホプキンス。大下、三村、水沼、そして、古葉監督にカープに新しい野球の遺伝子を植え付けてくれたルーツ監督。それが現在のカープのルーツだ!と、べたなおやじギャグを言ってしまいましたが、ああ、走馬灯のように記憶が蘇るわが青春の日々。あっ、何だ?この多幸感は。ああ、向こうには川が見える。その先はお花畑、、、あっ!いかん、いかん。あやうく三途の川を渡るところだった。この年になると気を付けなくちゃ!


MVPは誰かと言えば、やっぱり新井しかないでしょう!金に目がくらんだ裏切り者の金本について阪神に行ったものの、まだ、十分活躍できるのにアホなフロントに首切られてやっと目覚め、育ててもらった古巣カープの年棒はいくらでも良いからと移籍と男気に目覚め、結果、若手の手本になるだけではなく、二千本安打に三百本塁打と記録達成。プロ選手の鑑でしょう。

黒田も忘れてはいけません。個人記録の二百勝だけではなく、今年の投手陣があんなに良かったのは黒田の技術と心の伝承が大きい!ああ、二人が優勝のグランドで抱き合って男泣きしたあのの瞬間が目に焼きついて、、、

菊池の活躍も半端なし!菊池の守備で何度ピンチを救われた事か!打撃の方では、明らかにペナントレースの分かれ目の一戦となった巨人戦での同点ホームラン!忘れられない奇跡の一打!

それだけじゃない、後半の田中、丸の活躍も光るものがあったし、何と言っても今年一気に成長した鈴木の活躍のすごかったこと。特に、神ってた二試合連続のさよならホームランは球団史にも残る活躍。その上優勝した巨人戦では二ホーマーも打つとは!

投手ではなんと言っても安定の野村とジョンソン。勿論、外国人選手二人を含む中継ぎ陣や、抑えの中崎もはずす事はできない。打撃の方で外国人選手に目を向けると、前半ではエルドレッドの左右へのホームラン、エルちゃんの怪我のあと、交代するようにルナの渋いバッティングもすばらしかった。それ以外にも安定的な松山に年間代打で出てきて活躍した、小窪や、足でも光った赤松、もう挙げればきりの無い。

みんなMVPだー!


さあ、これから日本シリーズに向けて気持ちを整えて行くぞー!

いや、今回は単なるカープファンの報告です。めったにないから許してくでー!